2018.11.23 🏀B1第11節 A東京vs.京都

11勝6敗で東地区3位のアルバルク東京と、10勝7敗で西地区3位の京都ハンナリーズの対戦は、最後まで分からない大熱戦になった。ジュリアン マブンガの活躍で序盤から大きくリードを広げた京都が、最大24点ものリードを広げる。後半、意地を見せたディフェンディングチャンピオンの猛反撃が遭い、残り1分55秒の時点で一時逆転を許したものの、晴山 ケビンの逆転バスケットカウント、再度追いつかれた後の残り5.1秒にはデイヴィッド サイモンが決勝点を沈め、京都が激戦を制した。

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A東京が一旦逆転に成功したものの、最終的にはやはり1QのA東京17-29京都のスコアが大きく効いた形となった。A東京としては今季ワーストの1Q29失点と、非常に悪い立ち上がりになったが、開始66秒で竹内 譲次が2つ目のファウルを犯し、ミルコ ビエリツァとの交代を余儀なくされてしまったのが大きな肝になった。A東京は、序盤のゲームプランが早々に壊れてしまい、攻守ともにリズムが出ないままハーフタイムまで行ってしまった印象だ。その竹内の2ファウルはいずれもマッチアップ相手のマブンガが与えたもの。強敵を下げさせたマブンガは、1Q13得点の大暴れであった。

勝った京都は外国籍選手の活躍が目立った。マブンガは終わってみれば27得点、サイモンは38得点と外国籍選手で総得点の74.7%を獲得。今季平均12.3得点(総得点比16.2%)のベンチメンバーの得点も、片岡 大晴の7得点、内海 慎吾の1得点だけと相変わらずの「スターター偏重」。しかしそれでも、強豪相手に星を一つ拾ったことが大きい。岡田 優介はチームの潤滑油役に徹しており、日本人選手の得点は「誰かが爆発しないと」望めない現状で、外国籍2人のプレータイムもかなり伸びているのは今後への不安材料。

ゲームの締め方にも疑問で、同点に追いつかれ、タイムアウトを取った直後の4Q 残り16.7秒のリスタートを、ゲームクロックが2.7秒残るフロントコートから始めたのはリスクマネジメントの点からいうと浜口HCのミスであると思うし、残り5.1秒でのバックコートのエンドラインからのリスタートでドリブルを許してスリーポイントシュートまで持っていかせてしまったのも大きなミスであったと思う(入ったかと思った)。

 

一方のA東京は今季ワーストの87失点を喫し、京都戦今季2敗目。前半は、相手のゾーンとマンツーを併用する守備にボールが回らず、守備でも距離感が遠くインサイドへのドライブに対応できないシーンが多かった。後半の修正っぷりはさすがであったが、A東京といえども、24点差というのはさすがに重すぎた。4Q 残り1分09秒で竹内のフリースロー0/2が無ければ…という展開になり、最初のファウルトラブルも相まって「竹内に始まり、竹内に終わる」試合だった印象。

その中で、安藤 誓哉の孤軍奮闘ぶりは光った。スリーポイント6/7を含む、24得点の大活躍。3Qはスリー2本で8得点、4Qはスリー3本で9得点と勝負強さを見せた。ただ、安藤を除いたチームのスリーポイント成功率が4/13(30.7%)と、成功率42.3%の京都との差となってしまった。また、最後の竹内に象徴されるように、フリースロー7/14も痛手となった。

ただ、A東京は代表選手を多く抱えており、ミッドウィークに代表合宿があったあとの金土開催は、肉体的にも練習練度の面でも厳しいものがあるのは間違いはないだろう。昨季もGame1を落とし、Game2を拾う試合が続いた時期もあり、これも強豪故の苦悩か。

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